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03.04
毎日新聞1月5日付朝刊 連載記事のタイトルは

実を結ぶ共通歴史教科書

冒頭ベルリン南部の公立リュッカート・ギムナジウムの12年生(17、18歳)が
使っている、独仏共通教科書「歴史-1945年以降の欧州と世界」の存在が
挙げられる。

以下、抜粋。ベルリン篠田航一記者、ボルドー宮川裕章記者

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きっかけは03年1月、ベルリンで開かれた独仏友好条約(エリゼ条約)40周年
記念行事だった。両国の高校生が共通教科書の発行を提案し、
当時のシラク大統領、シュレーダー独首相が賛同。 06年以降、各3巻の
仏・独語版が、約8万部ずつ刊行されている。
両国間には1930年代から共通教科書構想があり、
第二次第戦後も歴史家や教育者が交流を深めてきた土壌もある。


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近年は韓国の記者も取材に来るという。

生徒からの

「両国政治家の演説が詳しく、互いの視点が分かる。」
「共通教科書は効果的。」
「政治家が決断したからできた。やはり最初は政治だ。」
「これまでの教科書がいかに仏側の視点で書かれていたかわかった」
(12年2月ボルドーでの独仏高校シンポジウムにてフランス人高校生)

などの声も伝えられている。
なるほど、共通教科書は、政治判断がなにより必要なのだろうか。

教科書の傾向としては、資料が豊富なフランス流と、議論中心のドイツ流の
両方の教育を取り入れており、ドイツで語られることの少ないフランスでの
ユダヤ人迫害の事実や、フランスで通常触れられない戦時中のドイツ国内での
ナチスへの抵抗運動など、互いに未知の言及がある。

また、戦後を扱う第3巻では、全17章中1章を「戦争の記憶」に充て、
両国の戦争責任の受け止め方を証言や資料を基に考えさせる、という。

しかし、両国ともに、相手国の言葉を使う複数言語学校での使用が大半のため、
エリートしか使わないとの指摘や、独仏に重点が置かれ東欧の記述が少ない
という批判もある。

それでもボルドー教育委員会が11年、共通教科書を使う75校に実施した
アンケートでは、7割以上の高校生がドイツの理解に役立ったと回答した。


翻って、日中韓3国共通教科書への応用の可能性はどうだろうか。

以下、抜粋。

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日本では静岡県立大国際関係学部、剣持久木准教授らのグループが
中心になって研究を進めている。

グループの中心メンバーで、ボルドーのシンポジウムにも参加した
共立女子大国際学部、西山暁義准教授の指摘。

「領土問題を抱える東アジアと異なり、独仏間では歴史認識が政治問題化
することはほとんどない。」(環境の相違)

「日中韓では、現在続く歴史共同研究を歴史教育の分野と連携させることが
重要だ。」

剣持准教授の指摘。

「独仏共通教科書は、アイデアを出した生徒や現場の教育者らの
『下からの意見』と、政治のリーダーシップの両方があって実現した。

日本の場合、市民社会の意見を政治にくみあげる回路が十分でないことと、
中国、韓国と政府間で認識の一致点をみつけようとする努力が不足している
ことが課題。」


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日中韓で足りないものが少しずつ明確になってきたのではないだろうか。


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